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交通事故にあわれ、むち打ち症状、腰痛、手足のしびれや痛み、だるさ、不快感など、外傷がなくてもご来院ください。
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| 医院名 |
| 医療法人財団 佐々木会 深江形成整形外科医院 |
| 住所 |
| 〒600-8441 京都府京都市下京区新町通四条下ル四条町348 |
| 電話番号 |
| 075-351-3245(代) |
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整形外科では、骨粗鬆症、腰・下肢痛、腰椎椎間板ヘルニア、変形性関節症、関節リウマチ、頚部・上肢痛、捻挫 骨折等の治療、また内服、外用、リハビリテーション及びブロックなどの注射治療を行います。

エックス線骨密度測定装置

各種リハビリ・物療機器
加齢変化に伴う椎間板変性や骨棘形成で、椎間孔や脊柱管が狭窄します。
主症状:慢性の項部痛、後頭部痛、肩こり。進行すると上肢放散痛・しびれ。
神経症状:頚椎症性神経根症/頚椎症性脊髄症。
特徴:頚部伸展や回旋で症状増悪(Spurling徴候陽性)。
画像所見:X線で椎間腔狭小、骨棘形成。MRIで椎間板膨隆や脊髄圧迫。
髄核が突出し、神経根や脊髄を圧迫します。若年~中年層に多い。
主症状:急性または亜急性の頚部痛、肩・腕への放散痛。
神経症状:デルマトームに一致した感覚障害、筋力低下。
特徴:前屈や咳・くしゃみで疼痛悪化。
画像所見:MRIでヘルニア像と神経圧迫が明瞭。
最も頻度が高い。姿勢不良・過労・ストレスなどが背景にあります。
主症状:鈍痛、こわばり感、頭痛(緊張型頭痛の一因)。
特徴:圧痛点(トリガーポイント)を伴う。神経学的異常はない。
病態:頚肩部筋群(僧帽筋・肩甲挙筋など)の筋緊張・虚血。
交通事故などの過伸展・過屈曲で筋・靭帯・神経を損傷。
主症状:後頚部痛、頭痛、めまい、倦怠感。
特徴:画像異常が乏しいことが多い。心理的要因が関与することも。
経過:数日~数週で軽快するが、慢性化例も。
靭帯の骨化により脊髄が慢性的に圧迫される疾患。
主症状:頚部痛は軽度~中等度。脊髄症状(巧緻運動障害、歩行障害)が主体。
特徴:中高年男性に多い。糖尿病との関連あり。
画像所見:単純X線やCTで連続的骨化像。
化膿性脊椎炎/椎間板炎:発熱・CRP上昇・激しい頚部痛。
硬膜外膿瘍:神経障害を伴い、緊急対応を要す。
原発性・転移性脊椎腫瘍:夜間痛、安静時痛、体重減少。
特徴:進行性で非メカニカルな痛み。MRIで骨・軟部組織病変を確認。
関節リウマチによる環軸椎亜脱臼:頚部痛・神経症状。
特徴:RA既往があり、屈曲位で脊髄圧迫症状。画像で歯突起後方への偏位。
椎骨動脈解離:急激な後頚部痛・頭痛に続く神経症状(めまい・失調)。
髄膜炎・くも膜下出血:項部硬直・発熱・意識障害を伴う(要除外)。
Ⅱ、肩関節痛(いわゆる「肩が痛い」)の重要な主要疾患と特徴を体系的に説明します。
主病態:関節包・滑膜の炎症、拘縮。原因不明のことが多い。
年齢層:40~60歳台に好発。
特徴
徐々に発症し、夜間痛が強い。
自動・他動ともに可動域制限(特に外旋・挙上)が出現。
発症から「疼痛期→拘縮期→回復期」と進む。
画像:骨変化は乏しい。MRIで滑膜肥厚・関節包肥厚(特にaxillary recess)を認める。
主病態:棘上筋・棘下筋・肩甲下筋などの腱断裂または部分損傷。
原因:加齢性変性(60歳以降に多い)、外傷。
特徴
夜間痛、挙上困難、脱力感。
弱化(ドロップアーム徴候、Jobeテスト陽性など)。
他動運動は保たれる(拘縮は軽い)。
画像:MRIまたはエコーで腱断裂を確認。
小断裂~全層断裂まで幅広い。
主病態:腱板(主に棘上筋)内にリン酸カルシウム結晶沈着。
特徴
突然の激痛(夜間に痛みで眠れない)。
発赤・腫脹を伴うことも。
可動域は疼痛で制限される。
画像:X線で腱板付着部の石灰像。
吸収期に炎症が強く、症状は数日~数週で自然軽快することも。
主病態:二頭筋長頭腱鞘炎や滑膜炎。肩関節内の摩擦炎。
特徴
前方肩部痛(結節間溝部に限局)。
抵抗下肘屈曲や前腕回外で疼痛増悪。
SLAP損傷(関節唇断裂)と併発も。
画像:エコーで腱鞘液貯留・腱肥厚、MRIで腱内信号上昇。
主病態:挙上時に腱板と肩峰・烏口肩峰靭帯が衝突。
特徴
外転60~120°で疼痛(ペインフルアーク)。
夜間痛あり。
棘上筋腱断裂を伴うことも多い。
検査:Neer・Hawkinsテスト陽性。
主病態:軟骨摩耗・骨棘形成による関節変性。
特徴
高齢者に多く、鈍い慢性痛。
可動域制限、軋轢音。
画像:関節裂隙狭小化、骨棘形成、骨硬化像。
主病態:外傷(転倒、打撲)による肩鎖靭帯損傷または変性。
特徴
肩鎖関節部に限局した圧痛。
横方向挙上で疼痛増悪(cross-body adduction test陽性)。
変性例では慢性の局所痛が主体。
画像:X線で鎖骨遠位端変性、脱臼、石灰化。
主病態:長期の腱板断裂により、上腕骨頭が上方偏位→関節軟骨が摩耗。
特徴
高齢女性に多い。
挙上困難、夜間痛。
進行すると骨頭が肩峰に接触する(肩峰下スペース消失)。
画像:X線で骨頭上方偏位、骨棘形成。
主病態:頚椎症性神経根症など。
特徴
肩から上腕に放散痛。
感覚障害・筋力低下を伴う。
スパーリングテスト陽性。
鑑別の要点:肩関節自体の可動域は保たれる。
化膿性関節炎:発熱・腫脹・激痛、緊急対応。
腫瘍(転移・骨腫瘍):夜間痛・安静時痛、X線で骨破壊像。
Ⅲ、腰部痛(腰痛)の主な疾患と特徴を説明します。
機序:髄核が線維輪を破って突出し、神経根を圧迫。
年齢層:20~40歳代に多い。
症状
急性発症の腰痛と下肢放散痛(坐骨神経痛)。
咳・くしゃみで悪化。
SLR(下肢伸展挙上)陽性。
画像:MRIでL4/5、L5/S1に突出像。
経過:自然吸収により軽快する例も多い。
機序:椎間板膨隆・黄色靭帯肥厚・骨棘形成により脊柱管狭窄。
年齢層:中高年。
症状
間欠性跛行(歩くと下肢痛やしびれ、休むと軽快)。
両下肢のしびれ、脱力感。
自転車走行・前屈で軽快(屈曲位で管が広がる)。
画像:MRIで硬膜嚢圧迫。
機序:加齢性の椎間板変性や骨棘形成。
症状
鈍痛・こわばり。
動作開始時に痛む(始動痛)。
画像:椎体辺縁の骨棘、椎間腔狭小化。
機序:過負荷、姿勢不良、精神的緊張による筋疲労・虚血。
症状
局所的な鈍痛、こり感。
前屈・起立で増悪。
神経学的異常なし。
特徴:最も頻度が高い“非特異的腰痛”。
機序:椎間関節の変性・炎症。
症状
伸展や回旋で痛む。
放散痛は殿部まで(下肢遠位には及ばない)。
神経学的異常はなし。
診断:関節内ブロックで痛み軽減。
機序:仙腸関節の微小な不安定性・炎症。
症状
臀部痛、腰痛。
長時間立位・片脚立ちで増悪。
Patrickテスト、Gaenslenテスト陽性。
機序:軽微な外傷・骨粗鬆症による椎体圧壊。
年齢層:高齢女性に多い。
症状
急性の腰背部痛、体動困難。
安静で軽快、徐々に亀背化。
画像:X線・MRIで楔状変形。
機序:椎弓間部の脆弱化(分離)または変性により椎体前方すべり。
症状
腰痛、下肢放散痛。
長時間立位・歩行で増悪。
画像:X線で椎体前方すべり(Meyerding分類)。
特徴
発熱・強い局所痛。
安静時・夜間痛。
CRP上昇、血培陽性。
画像:MRIで椎体・椎間板の信号変化。
注意:早期抗菌治療+安静、時に手術。
特徴
夜間痛、安静時痛、進行性疼痛。
原発巣(乳・前立腺・肺など)を疑う。
画像:MRIで骨破壊、造影効果。
診断:腫瘍マーカー、PET、骨シンチ。
腎盂腎炎・尿管結石:発熱・血尿・側腹部放散痛。
大動脈瘤:拍動性腰背部痛、ショック。
膵炎・胆道疾患:上腹部痛+背部放散。
Ⅳ、股関節痛(hip pain)の代表的疾患と臨床特徴を説明します。
機序:寛骨臼や大腿骨頭の軟骨変性、骨棘形成による関節の摩耗。
年齢層:中高年女性に多い(発育性股関節形成不全の既往が背景に多い)。
症状
股関節前面〜鼠径部痛。歩行や起立時に悪化。
可動域制限(特に内旋・外転)。
進行すると跛行(トレンデレンブルグ徴候)。
画像:関節裂隙狭小化、骨棘形成、骨頭変形。
機序:骨頭への血流障害(アルコール、ステロイド、特発性)。
年齢層:30~50歳代の男性に多い。
症状
鼠径部痛または殿部・大腿前面痛。
荷重で増悪、安静で軽快。
可動域制限(特に内旋)。
画像:MRIで骨頭内部の帯状低信号、X線ではcrescent sign(骨頭下陥没)。
機序:寛骨臼の被覆不良による慢性的負荷不均衡。
年齢層:女性に多い。若年発症OAの基盤。
症状
立ち上がり時の鼠径部痛。
階段昇降で痛み。
画像:X線でSharp角増大、CE角減少、臼蓋被覆不足。
機序:臼蓋唇の損傷(反復運動・FAIなどで発生)。
年齢層:若年~中年女性に多い。
症状
鼠径部痛・クリック感(“引っかかる”感じ)。
FABER/FADIRテスト陽性。
画像:MRI(特にMR arthrography)で唇断裂を確認。
機序:骨頭・臼蓋形態異常により衝突→軟骨・唇損傷。
タイプ
Cam型(骨頭頸移行部の突出)。
Pincer型(臼蓋過被覆)。
症状
鼠径部痛、運動時痛、クリック感。
FADIRテスト陽性。
画像:X線でcam変形(骨頭変形)、pincer変形(臼蓋突出)。
主病態:大転子周囲の滑液包炎や中殿筋腱炎。
症状
側方の圧痛。
横向き寝姿勢で痛い。
歩行・階段昇降で増悪。
画像:エコーやMRIで滑液包液貯留、腱肥厚。
原因:腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄など。
症状
殿部~大腿後面への放散痛。
体位・咳で増悪。
股関節自体の可動域は保たれる。
鑑別:股関節病変では内旋時疼痛が特徴的で、腰椎由来では出ない。
高齢者・転倒後に発症。
症状
急性股関節痛、下肢外旋短縮。
自動挙上不能。
画像:単純X線で明瞭。隠れ骨折ではMRIで早期診断。
症状
激痛、発熱、腫脹。
安静時痛・可動不能。
検査:白血球・CRP上昇。穿刺で膿性関節液。
緊急疾患。
ペルテス病(大腿骨頭壊死):学童男児。
大腿骨頭すべり症(SCFE):思春期肥満男児。
→いずれも跛行と可動域制限(内旋制限)を示す。
痛みの部位
鼠径部痛=股関節由来、側方痛=大転子部、殿部痛=腰椎・仙腸関節。
発症様式
急性なら骨折・炎症、慢性なら変性・インピンジメント。
関節可動域
内旋制限があれば関節内疾患を強く疑う。
Ⅴ、膝関節痛の主な疾患と臨床的特徴を説明します。
機序:軟骨の摩耗と骨増生(骨棘形成)による関節変形。
年齢層:中高年女性に多い。肥満、O脚、外傷歴がリスク。
症状
動作開始時痛(立ち上がり・歩き始め)。
階段下降時の痛み、膝の腫脹、こわばり。
進行すると可動域制限・変形・歩行障害。
画像:関節裂隙狭小化(特に内側)、骨棘形成、骨硬化。
所見:内反膝(O脚)、関節液貯留。
機序:膝の回旋負荷・スポーツ・加齢変性。
年齢層:若年の外傷性、中高年の変性型。
症状
屈伸時のひっかかり感・クリック感。
屈曲位で疼痛(特に内側関節裂隙)。
ロッキング(動かなくなる感覚)。
検査:McMurrayテスト、Apleyテスト陽性。
画像:MRIで半月板信号変化・断裂像。
主にACL(前十字靱帯)損傷
機序:ジャンプ着地・急な方向転換。
症状:受傷時に「ブツッ」という断裂感、腫脹、膝不安定感。
検査:Lachmanテスト、Pivot shift陽性。
画像:MRIで靱帯断裂像。
MCL/LCL損傷
外反・内反ストレスで損傷。局所圧痛と不安定性。
背景:OA、RA、感染などに伴う二次性滑膜炎。
症状
膝の腫脹・圧痛・熱感。
関節穿刺で黄色透明液(非感染性)または膿性(感染性)。
機序:自己免疫性滑膜炎。
年齢層:30~60歳代女性に多い。
症状
朝のこわばり(30分以上)。
両側性膝関節腫脹・熱感。
手指や肘・足関節も多発性に罹患。
検査:RF・抗CCP抗体陽性、CRP上昇。
画像:滑膜肥厚、骨びらん、関節裂隙狭小化。
痛風(Gout)
機序:尿酸結晶沈着による急性関節炎。
症状:突発的な激痛・発赤・腫脹(しばしば夜間発症)。
関節液:針状結晶、陰性複屈折。
偽痛風(Pseudogout)
機序:ピロリン酸カルシウム結晶沈着。
年齢層:高齢者。
関節液:菱形結晶、陽性複屈折。
X線:関節軟骨内の石灰化像。
機序:骨内微小循環障害による骨壊死。
年齢層:中高年女性に多い。
症状
突然の内側膝痛。
局所圧痛強いが可動域は保たれる。
画像:MRIでT2高信号、X線で数週後に陥没像。
膝蓋骨脱臼
外傷で膝蓋骨が外側に逸脱。
膝前面痛、腫脹、脱力感。
膝蓋大腿関節症(PFPS)
ランニングや階段昇降時の膝前面痛。
Q角増大、膝蓋骨軌道異常。
若年女性に多い(いわゆる“ランナー膝”)。
膝蓋前滑液包炎:正座・打撲などによる前面腫脹。
鵞足炎(Pes anserinus bursitis):
内側下方痛(縫工筋・薄筋・半腱様筋付着部)。
階段昇降で痛む。
糖尿病・肥満・OA合併例に多い。
症状
急性の激痛・腫脹・発熱。
可動不能。
検査:白血球・CRP上昇、関節穿刺で膿性液。
緊急対応疾患(関節破壊防止のため即時抗菌治療)。
オスグッド・シュラッター病:脛骨粗面の牽引性骨軟骨炎(運動部男子)。
離断性骨軟骨炎(OCD):大腿骨内顆に発生、運動時痛+関節ロッキング。
痛みの部位
内側=OA・SONK・半月板、前面=PFPS、後面=ベーカー嚢腫など。
発症様式
急性→外傷・感染・結晶性、慢性→変性・炎症性。
関節液の性状
透明(OA)、血性(外傷)、膿性(感染)。
荷重時 vs 安静時
荷重時痛=変性疾患、安静時痛=炎症・壊死・腫瘍。
Ⅵ、骨粗鬆症(osteoporosis)は、「骨量の減少と骨微細構造の劣化」により骨折リスクが高まる慢性疾患です。原因・検査・治療を説明します。
閉経後骨粗鬆症(タイプI)
閉経によるエストロゲン低下 → 骨吸収促進。
→ 女性に多く、椎体・橈骨遠位端骨折が特徴。
加齢性骨粗鬆症(タイプII)
老化による骨形成低下+カルシウム吸収低下。
→ 男女とも高齢で発症、股関節骨折に多い。
他疾患や薬剤が関与。
代表的な原因:
副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、Cushing症候群
糖尿病、慢性腎臓病、慢性肝疾患
ステロイド長期使用(最も頻度高い薬剤性)
抗てんかん薬、ヘパリン、PPI長期服用
無月経、低体重、栄養障害、運動不足、喫煙、過度飲酒
DXA法(dual-energy X-ray absorptiometry)
腰椎・大腿骨近位部・前腕で測定。
若年成人平均(YAM)に対して70%未満=骨粗鬆症。
T-score ≦ −2.5 が診断基準。
定量的CT(QCT)・超音波法(QUS):補助的。
骨形成マーカー:BAP(骨型ALP)、P1NP(Ⅰ型プロコラーゲン)。
骨吸収マーカー:TRACP-5b、NTx、CTx。
→ 薬剤効果判定・経過観察に有用。
背椎X線:椎体圧迫骨折、楔状変形など。
臨床的に骨折の既往があれば診断を補強。
二次性の鑑別:Ca、P、ALP、PTH、ビタミンD(25(OH)D)など血液検査。
栄養
Ca摂取:700〜800 mg/日以上(乳製品・小魚・大豆製品)。
ビタミンD:800 IU/日(魚類、日光曝露、サプリ)。
タンパク質・ビタミンKも重要。
運動
負荷運動(ウォーキング、筋トレ)で骨形成刺激。
バランス訓練(転倒予防)。
生活習慣改善
禁煙、節酒、転倒防止対策。
疾患タイプと骨折リスクに応じて選択。
骨吸収を抑制し、骨量減少を防ぐ。
ビスホスホネート系(第一選択)
例:アレンドロネート、リセドロネート、ミノドロン酸、ゾレドロン酸(静注年1回)。
選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)
ラロキシフェン:閉経後女性。
デノスマブ(RANKL抗体・プラリア)
6か月ごと皮下注。腎機能に影響少。中止後リバウンドに注意。
骨芽細胞を活性化し骨形成を促す。
副甲状腺ホルモン製剤(PTHアナログ)
テリパラチド(フォルテオ®、週1オスタバロ®)1〜2年使用。
骨形成促進+骨吸収促進(骨形成促進>骨吸収促進)
アバロパラチド(PTHrPアナログ)も登場(米国など)。
ロモソズマブ(sclerostin抗体・イベニティ)
骨形成促進+骨吸収抑制の二重作用、月1回皮下注。心血管イベント既往例は慎重投与。
活性型ビタミンD3(エルデカルシトール等)
Ca吸収促進+骨代謝改善。軽症〜併用に適。
カルシトニン製剤(疼痛抑制目的)。
骨密度:年1回程度測定。
骨代謝マーカー:薬剤反応を3〜6か月ごと確認。
有害事象:顎骨壊死(ビスホスホネート/デノスマブ)、低Ca血症、注射部位反応などをモニター。
臨床的には「骨折既往がある/Tスコア−2.5以下/脆弱性骨折を起こした高齢者」を中心に積極的治療が推奨。